2012年3月4日日曜日

guilty pleasure


Illustrated by Kazuhiro Kawakita


 guiltyは「有罪の」という形容詞だが、「心にやましい」という意味がある。pleasureは「楽しみ」や「喜び」。この2つがくっついたのがguilty pleasure。「心にやましい楽しみ」といえば何だか犯罪めくが、実は「(やりすぎがよくないのは)わかっちゃいるけど、止められない(楽しみ)」という意味。カタカナ読みは「ギルティ・プレジャー」。
 “Everyone has at least one guilty pleasure.”(誰にも1つくらいは、わかっちゃいるけど止められない楽しみがある)。たとえば、どんなに禁煙ブームになろうとも、1箱1000円に値上がりしようとも、止められないタバコはguilty pleasure。酒やギャンブルも、もちろんこの類。
だが、時代が移ればguilty pleasuresも変わる。AOLのメッセージ・ボードには、アメリカ人の最近の〝告白〟が集められている。その1は“buying pet products”(ペット用品を買うこと)。心を癒してくれるペットへの執心は世界共通。“I have 11 fish, 9 rabbits, 3 birds and a dog. They have everything and more!”(11匹の魚と9匹のウサギ、3羽の鳥、1匹のイヌがいますが、彼らには何もかも与えています)という人がいた。
 その2は“plastic surgeries”(美容整形)。口元にヒアルロン酸を注入、高周波で顔の小じわやたるみを改善、目の周りはボトックス治療。“When I leave the office I look 15 years younger and feel great.”(医院を出るときは15歳も若返り、“やった!”という感じ)だが、半年ごとに4000㌦もの費用がかかり、“Being young isn’t easy.”(若さを保つのは楽じゃない)とか。
 その3は“computer games”(コンピューター・ゲーム)。われわれの生活は今やコンピューターにがんじがらめ。朝起きるや、コーヒーとともにパソコンに向かう。“It’s an online game I play with millions of people from around the world.”(私が世界中の何百万人をも相手にするのがオンライン・ゲーム)という人がいる。“I mostly play 4 hours a day.”(1日4時間はザラ)。
 そのほか、“eBay-ing”(ネット・オークション)、“car wash”(洗車)、“energy shots”(栄養ドリンク)、“lottery tickets” (宝くじ)など、〝はまりどころ〟は想像がつきそうだ。
 新聞の読者欄では“What’s your guilty pleasure?”(あなたの止められない楽しみは?)と、よく募集する。“Mayonnaise. It makes everything taste better, from French fries to hot dogs. Also, you can use it on your skin and hair; the possibilities are endless!”(マヨネーズ。すべての味をよくする。ポテトフライからホットドッグ。それに肌や髪に付けてもいい。可能性は無限!)という回答がUSA TODAYにあった。これにketchup(ケチャップ)を加えれば、これこそアメリカ人の “guilty pleasure tastes”(わかっちゃいるけど止められない味)である。The Sankei Shimbun (August 17 2008) 「グローバル・English」はこちらへ